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昨日はGRIDにて、映画『カレーライスを一から作る』を上映しました。
『カレーライスを一から作る』は、武蔵野美術大学の一風変わった課外ゼミをおさめたドキュメンタリー映画です。

今回はなななんと、このゼミの教授でもある探検家が憧れる探検家、関野吉晴氏をお呼びしてトークショーも。

まず、会場では映画前からtiny peace kitchenのキーマカレーが!

ご飯を食べつつ思い思いの時間を過ごす。
GRIDのメンバーが大学の教授と卒業ぶりにあった等、意外なつながりもありました。

tiny peace kitchen店長 荒井:
「この映画のテーマと私達の活動はリンクしています。
私達は「わけのわかる食卓」を目指したイベント開催をしているんです。口に入れるものの一歩先を理解でいるような。例えば、いぜんチョコレートのイベントではチョコレートってなにでできているのか、どうやって作るのかを実際に触れて経験してもらいました。」

今回の映画も、実際にひとさらのカレーライスがどうやって出来上がるのか、
生徒さんが学んでいる様子を捉えた作品。

食材を育て、調味料をとってきて、お皿やスプーンをつくる。

おもわず顔を曲げたくなるような瞬間も、
悲しさに向き合いその中でできることを率先して動く姿も、
ひとつひとつの反応に、生徒さんの新鮮な感情が映し出されていました。

そして映画上映後、、、
実際にこのゼミの教鞭をとった関野さんと前田監督が登場。
映画に関わった生徒の変化や、文化を学ぶとはなど多岐にわたるお話を伺いました。

前田監督:「関野さんはとにかく待つ。それができるひとです」
関野さん:「いまの若者は自発的になかなかならない。大学院生くらいになっても指示待ちになっています。課題がないとやることがわからないんです。このカレーライスをつくるゼミは学生の意見で進めました。」
「若者が失敗をおそれないような状態がいい、こちらも許容する。」
実際に意見を求める場では、静かになっても学生が発言するのをじっと待っていたそう。
関野さんは、ゆっくり、じっくり進む。ゆっくりでもすすめば必ず成功すると知っている方のようでした。
 

また次回、6月14日にGRID Cinemaを開催します!

 
▼ゲスト:関野 吉晴さん
探検家・医師
武蔵野美術大学教授(文化人類学)
1949年1月20日東京都墨田区生まれ
1975年一橋大学法学部卒業
1982年横浜市立大学医学部卒業
一橋大学在学中に同大探検部を創設し、1971年アマゾン全域踏査隊長としてアマゾン川全域を下る。その後25年間に32回、通算10年間以上にわたって、アマゾン川源流や中央アンデス、パタゴニア、アタカマ高地、ギアナ高地など、南米への旅を重ねる。その間、現地での医療の必要性を感じて、横浜市大医学部に入学。医師(外科)となって、武蔵野赤十字病院、多摩川総合病院などに勤務。その間も南米通いを続けた。1993年からは、アフリカに誕生した人類がユーラシア大陸を通ってアメリカ大陸にまで拡散していった約5万3千キロの行程を、自らの脚力と腕力だけをたよりに遡行する旅「グレートジャーニー」を始める。南米最南端ナバリーノ島をカヤックで出発して以来、足かけ10年の歳月をかけて、2002年2月10日タンザニア・ラエトリにゴールした。
▼GRID CINEMAについて
<月に1度、永田町に出現する仕事帰りに寄れるようなカジュアルスタイルの映画イベント>
NagatachoGRIDでは映画イベントを自主開催、サポート開催します。
せっかく映画を観るのであれば今までとは違う視点で鑑賞するというのはどうでしょうか?
本イベントでは映画プロデューサー、鎌田氏とともに毎月テーマを設けて映画をセレクト。テーマを深掘りするゲストをお呼びしてトークを交えた交流会も同時開催します。映画鑑賞後の高揚感、ちょっと新鮮な価値観に触れ、その場で語り合う仲間に出逢う。せわしなくすぎる日々のうちのひとつではなく、数年後でもふと思い出すような空間の提供を目指します。

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